介護現場の賃金問題と転職活動のヒント

介護施設に勤務する介護スタッフたちが、低賃金が悩みの種となって転職しているケースが多々あります。

ちなみに介護の正規雇用の場合には年収は300万円程度と言われています。その中でも専門性の高い介護職では400万円あたりまで給与アップさせることが可能です。

その一方で、一般企業のサラリーマンはおよそ415万円と言われています。こうした現状から、介護スタッフが異なる仕事に就いている同年代の仲間と集まった際には、自身の給料の低さにやりきれなさを感じてしまいがちです。

実際の働きに給与が見合っていないという理由から、2015年4月に厚生労働省による介護報酬の見直しが行われましたが、未だ給与体制の改善は遅々として進んでいません。

そこで、最も手っ取り早い給与アップの手段として、給与水準の高い施設へ転職するという方法があります。ただし介護施設と一口に言っても、業務内容や職場の雰囲気は様々です。

また、施設によっても働く時間帯や夜勤の有無は違ってきます。数ある施設の中でも、残業が少なく比較的肉体的な負担が小さい現場として人気が高いのが、デイサービスです。

夜勤業務が無いため、育児や家事に奮闘するママさんたちに重宝されています。プライベートを重視したい方や介護経験が浅めな方は、デイサービスでの勤務を検討してみるといいでしょう。

介護業界の求人を探すのであれば、介護専門の転職サイトを使うのが一番おすすめです。転職に詳しいエージェントがいるサイトに登録すれば、第三者が色々と手配してくれて、よりスムーズな転職活動が可能になります。こうしたサイトは基本的に無料で使えるため、介護系に強い転職サイトを参照して見比べてみるといいでしょう。

しかし、その転職活動の中で注意してほしいのが、給料を最優先してしまうこと。つい給料を重視しすぎた結果、実際には一人当たりの仕事量が多い現場であったりして転職を後悔している人もいます。異なる職場に移って初めて前職の良さや働きやすさを噛みしめている方も少なくありません。

こうした背景から、安直な気持ちで就業先を転々とするよりも、自身の才能や知識を磨いてキャリアアップを図って転職に乗り出す方が確実だと言えます。また、自分が経験したことがある分野のみに囚われず、全く系統の異なる現場にチャレンジして自分に向いている仕事を模索してみる勇気も大切です。