介護ケアの身体的負担を減らす方法

介護サービスを必要としている高齢者は増加傾向にあり、介護施設は全国各地に存在しています。しかし地域によっては介護施設の数が足りておらず、満足に介護サービスを受けることができない高齢者もいます。

中でも、入居費用が低価格で介護サービスの充実度が高い特別養護老人ホームなどでは、100人以上が入所待ちをしている状態が続き、数ヶ月や数年待ちになるようなケースもあります。

さらに介護業界の現場では慢性的な人手不足状態も続いているのが現状です。人手不足に陥っている大きな理由として言われているのが、給料の安さです。また、入浴介助など身体的な負担が大きな仕事も多く、体調不良が原因で退職する人も多くいます。介護スタッフの高齢化し、身体介護を継続して行うことが困難になり、介護業界の仕事から離れていくケースも少なくありません。

それでは、介護の仕事は長く続けることはできないのか、というとそうではありません。同じ介護業界でも、職種を変えるだけで身体的な負担を軽減させることは十分可能です。

施設の中には、自立生活を送っている高齢者が利用する施設もあります。そのような高齢者の目的は、自宅から外に出ず引きこもりがちになるのを防ぐためであったり、リハビリや運動療法などのサービスを受けるためであったりと人によって違っています。このような自立生活を送っている高齢者を相手にする現場であれば、当然介護スタッフは身体介護を行う必要はありません。

現場で身体介護をする必要が無くなれば、体に掛かる負担は大幅に軽減されます。身体介護が多い現場で体調の限界を感じているのであれば、こうした施設への転職を考えてみるのも一つの手です。